Hieronymus Bosch (circa 1450–1516) [Public domain], via Wikimedia Commons
快楽の園について
『快楽の園(かいらくのその)』は、初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスが描いた三連祭壇画。
快楽の園 - Wikipedia
「快楽の園」は、左翼パネルには、神とともにアダムとイヴが登場する、いわゆる地上の楽園が描かれています。中央パネルは、快楽を知った人間たちが繰り広げる快楽の園が描かれています。そして右パネルには、人間たちが悪魔や怪物、怪獣から、あらゆる拷問、苦痛を受ける地獄のさまが描かれています。
ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」 | ムッシューPの美の探究
この絵画はボスが画家としての最盛期にあったときに描かれ、この作品のように複雑な寓意に満ち、生き生きとした表現で描かれているボスの作品は他に存在しない
快楽の園 - Wikipedia
でも「快楽の園」もしくは「悦楽の園」というタイトルで知られるようになったのは、1819年頃から
「快楽の園」というタイトル自体なんか個人的に違和感がありますね。左側パネルの天国の様子、中央パネルの生命の歓喜や快楽はわかりますが、右側の地獄もあるのになぜなのでしょう。
実際に最初は「肉欲」や「イチゴ絵」という名で知られていたようです。「快楽の園」という名称は十二世紀にアルザス地方の聖オディール女子大修道院長であったヘラーデ・ドゥ・ランズベルグが用いたものだとか。
人間らしきものを含めて数えると500人以上になる。そして誰もがアンニュイでメランコリックな表情をしている・・(中略)・・・一見にぎやかそうに見えるこの画は、誰も喜んではいない、本当にこれは「快楽の園」か?
あきらかに適当なまとめ :: 激痛に耐える|yaplog!(ヤプログ!)byGMO
楽園を表現しているのではなく、世界の終わりを警鐘している?!
リンゴ・イチゴ・サクランボ・スグリ・ブドウ・ザクロなどの果実が描かれている・・(中略)・・この画の中央右上で果実を収穫するグループがあるが、「果実を採る」「花を摘む」ということは性行為の婉曲表現である。
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果物はとてもとても美味しいが、ちょっとしたことで傷んでしまうという点からも「快楽」を表現しているようです。
世界の終わりを表現しているのは絵だけではない
果実はギリシャ語で[karpos]、肉体はラテン語で[corpus]。
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これは語呂合わせで、果物を肉欲としても解釈できそうです。
この果実の収穫の下にはリンゴを持って踊る手足がある。リンゴ[melon]と手足[melos]語呂合わせである。
さらにリンゴの器に乗る男は巨大な「桑の実」を操っている。アウグスティヌスは、リンゴを「死をもたらす果実」と記述したが桑の実[merum]もまた死[meros]との語呂合わせである。
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絵の中の物で語呂合わせによる表現もあったわけですね。
ナイフを乗せた耳の車の「ナイフ」に小さく書き込まれているラテン語「M」の文字も世界の終わりを表している?!
The ears with the knife sticking through them symbolizes how the material world has made us deaf to the word of God. If you zoom in you can see the letter M etched unto the knife. It represents mundus, the latin word for "world."
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神の言葉に耳を傾けない(神の教えを守らなかった)人は地獄へ堕ちることを表現していて、ナイフに刻まれた文字はラテン語で「M」、「世界」という意味になる。・・・・と意訳ですが書いてあると思います。
ヒエロニムス・ボスが三連祭壇画「快楽の園」で伝えたかったこととは?
中央パネルに描かれた複雑な象徴的意味が何を表しているのかが何世紀にもわたって学術論争の的になってきた。20世紀の美術史家の間では、祭壇画の中央パネルには道徳的な警告が描かれていると解釈する研究者と、失楽園が描かれていると解釈する研究者との二派に大きく分かれている
快楽の園 - Wikipedia
神によって創造された天地、そして地上の楽園が、人間が犯す“快楽”の罪によって、地獄の世界になってしまうことを、警告している
ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」 | ムッシューPの美の探究
個人的には上の解釈がしっくりきますが、答えは画家本人のみぞ知るなのですね。
すっごい余談ですが・・・
こんなものが売られていました。